美術の教員免許を取得するには
中学校・高等学校の美術科の先生を目指す
美術の先生への道すじ
中学校・高等学校の美術科教員になるには、大学の教職課程で所定の科目・単位を修得し、教育実習などを経て、美術科の教員免許状を取得する必要があります。中学校教諭免許状の取得には、介護等体験も必要です。
さらに、公立学校の正規教員を目指す場合は、都道府県・政令指定都市などが実施する教員採用選考試験に合格する必要があります。
教育学部ならではの指導体制と学習環境
広島大学教育学部美術教育学プログラムでは、所定の科目の単位を修得することで、中学校教諭一種免許状(美術)、高等学校教諭一種免許状(美術)を取得することができます。
教員免許を取得するには、①美術科に関する専門的事項を学ぶ科目群、②美術科の指導法に関する科目群、③教職に関する科目群、をそれぞれ学ぶ必要があります。
美術教育学プログラムのカリキュラムには、標準的な履修モデルでも教員免許状の取得に必要な上記①〜③科目の多くが組み込まれています。(教育実習や介護等体験など、大学の卒業には必須ではありませんが、免許取得には必須となっている科目もありますので、入学年度の学生便覧を参照してください。)
一般的な美術系学部では、卒業に必要な科目群が用意されたカリキュラムとは別に、教員免許取得のための教職課程を別途履修する場合があります。一方、本プログラムでは、美術科の指導法や教職に関する科目を含め、教員免許取得を中心に据えたカリキュラムが編成されています。カリキュラムの考え方の違いについては、教育学部と美術系学部の比較のページも参照してください。
教職課程の履修そのものに、通常の授業料とは別の教職課程履修費用は必要ありません。(教育実習や介護等体験のための交通費・滞在費などは個人負担となります。)
②美術科の指導法や、③教職に関する科目群については、それぞれの分野を広島大学教育学部で専門に教育・研究している教員が担当していることも大きな特徴です。
これらの科目の内容等、詳しくは学生便覧で事前に確認していただくことができます。

美術の授業での指導法を学ぶ授業

附属中・高等学校での教育実習
教職科目の構成
教科に関する専門的事項
絵画、彫刻、デザイン、工芸、美術理論・美術史の各分野の専門的事項を学ぶ科目群です。表現や制作技法を身につけるだけでなく、どのように指導するか、という視点からも学んでいきます。
教科の指導法
美術をどのように指導するか、美術の授業をどのように組み立てるのか、どのように評価するか、といった内容を学ぶ科目群です。教育実習のための指導案の作成も行います。
教職に関する科目
①教育の基礎的理解に関する科目として、教育の理念並びに教育に関する歴史及び思想、教職の意義及び教員の役割・職務内容、教育に関する社会的・制度的又は経営的事項、幼児・児童及び生徒の心身の発達及び学習の過程、特別の支援を必要とする幼児・児童及び生徒に対する理解、教育課程の意義及び編成の方法について学びます。
②道徳、総合的な学習の時間等の指導法及び生徒指導、教育相談等に関する科目があります。
③教育実践に関する科目として教育実習と教職実践演習があります。
四年間にわたる教育実習科目
教育実習科目が1年生から4年生まで開講されています。そして、教育実習はすべて広島大学の持つ4つの附属中・高等学校で行われることも大きな特徴です。
1年次
- 教育実習入門
- 附属学校を訪問して教育現場の見学を行い、教員としての業務の実際を観察して学びます。
2年次
- 教育実習観察
介護等体験
- 教壇実習を行う3年生の先輩について、実習内容の観察学習を行います。授業を行った先輩とともに協議会にも参加します。
- 中学校の免許取得を目指す人は、介護等体験にも参加します。
3年次
- 教育実習指導
教壇実習(中・高)
- 中学校と高等学校の免許を取得を目指す人は、附属の中・高等学校で実際に授業計画を立案し、教壇に立って授業を行います。
附属学校の担当の先生にも指導を受けながら、指導案を準備し、授業後には振り返りの協議会を他の実習生とともに行います。
4年次
- 教壇実習(高校)
教職実践演習
- 高等学校の免許取得を目指す人は、附属の高等学校で実際に授業を行います。
- 最後に、教職実践演習において、4年間の振り返りを行います。
教員採用試験へのサポート
美術教育学プログラムとしてのサポート
- 就職指導講話の開催
教育現場で現役で活躍している教員と、教員採用試験に合格した先輩を招いて、就職指導講話を毎年開催
教員採用試験に向けて必要な準備や対策について、リアルな声を提供 - 実技を含む採用試験に向けた対策講座や座談会の開催
教育学部としてのサポート
- 同窓会との共催による都道府県別の教職説明会を開催
教員採用状況に詳しい各都府県の学校長等、本学OB・OGの先生方を講師として招いて毎年開催 - 就職支援室での支援・指導や模擬面接の実施
教職担当の専門職員により教員採用の傾向が分析されており、模擬面接も実施
全国の都道府県別の教員採用試験問題が閲覧可能
その他のサポート
- その他県人会等による都道府県別の対策や模擬面接の実施
よくある質問
Q. 美術の先生になるには何が必要ですか?
A: 大学の教職課程で所定の科目・単位を修得し、教育実習などを経て、美術科の教員免許状を取得する必要があります。
公立学校の正規教員になるには、教員免許状の取得に加えて、都道府県や政令指定都市などが実施する教員採用選考試験に合格する必要があります。私立学校の場合は、各学校などが実施する採用選考を受けることになります。
Q. 教員免許を取得すれば必ず教員になれますか?
A: いいえ。教員免許状は教員になるために必要な資格ですが、教員としての採用を保証するものではありません。
公立学校の正規教員になるには、自治体が実施する教員採用選考試験に合格する必要があります。自治体によっては、講師登録や臨時的任用教員などの制度もあります。
Q. 中学校と高校の両方の免許を取得できますか?
A: 広島大学の美術教育学プログラムでは、所定の科目・単位を修得することで、中学校教諭一種免許状(美術)と高等学校教諭一種免許状(美術)の両方を取得できます。
中学校教諭免許状の取得には、介護等体験も必要です。必要な科目・単位は入学年度によって異なる場合があるため、入学時の学生便覧を確認してください。
Q. 教員免許を取得しなくても卒業できますか?
A: 広島大学教育学部美術教育学プログラムは、美術科の教員免許状を取得しなくても、所定の卒業要件を満たすことで卒業できます。
ただし、本プログラムのカリキュラムは、美術と美術教育を幅広く学ぶことを特色としており、多くの学生は免許状を取得して卒業しています。
Q. 教育実習はどこで行いますか?
A: 広島大学教育学部の教育実習は、広島大学の附属中学校・高等学校で行います。出身中学校・高等学校など、附属学校以外で教育実習を行うことはできません。
Q. 小学校教員免許も取得できますか?
A: 美術教育学プログラムで一定の条件を満たした希望者のうち、成績や面接等をふまえて小学校教諭免許状関連科目の履修を教育学部から認められると、小学校教員免許状の取得を目指すことができます。時間割や人数制限等により、すべての希望者が4年間で必ず取得できるとは限りません。希望者は入学後に学生便覧を確認してください。
Q. 教員免許取得のために追加の費用はかかりますか?
A: 広島大学では、教員免許取得に必要な科目の履修に際して、通常の授業料とは別に追加の費用を支払う必要はありません。ただし、教育実習や介護等体験に伴う交通費・滞在費・その他の実費は個人の負担となります。
Q. 教員免許と教員採用試験は何が違いますか?
A: 教員免許状は、学校で教員として働くために必要な資格です。教員採用選考試験は、公立学校などが教員を採用するために実施する選考です。
教員免許状を取得しただけで自動的に教員になれるわけではありません。正規教員を目指す場合は、免許状を取得したうえで、教員採用試験(選考)に合格して採用されなければなりません。
Q. 美術科の教員採用試験には実技試験がありますか?
A: 実技試験の有無や内容は、採用する自治体によって異なります。デッサン、着彩、デザイン、立体表現などが課される場合があるほか、模擬授業、面接、筆記試験などが実施されます。
受験を希望する自治体の最新の募集要項を確認してください。広島大学の教育学部および本プログラムでは、実技試験対策、模擬面接、教員採用試験合格者との座談会なども実施しています。
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