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学芸員資格を取得するには

博物館・美術館の専門職を目指す

博物館・美術館の専門職を目指す

学芸員は、博物館資料の収集・整理、保管・保存、展示・活用、調査研究、教育普及活動などを担う専門職です。博物館法上の博物館には、美術館や歴史博物館だけでなく、動物園、植物園、水族館、科学館なども含まれます。

広島大学では、「学芸員資格取得特定プログラム」に登録し、所定の科目を履修することで、学芸員となるための資格取得を目指すことができます。

※資格取得と学芸員としての採用は別です。プログラムを修了しただけで自動的に学芸員として採用されるわけではなく、博物館等の採用選考を経て任用される必要があります。

学芸員資格取得までの道すじ

  1. 原則として1年次第4ターム(1月頃)にプログラムの登録申請を行う
  2. 博物館に関する講義・演習科目を履修する
  3. 博物館実習1(学内実習)を履修する
  4. 博物館実習2(館園実習)を履修する
  5. プログラムで定められた全科目、合計20単位を修得する
  6. 大学を卒業し、学士の学位を取得する

登録方法や履修科目は入学年度によって異なる場合があります。必ず、自身の入学年度の「学芸員資格取得特定プログラム説明書」と「Myもみじ」の最新情報を確認してください。

広島大学の学芸員資格取得特定プログラム

美術・歴史・考古・自然を横断して学ぶ

学芸員は、資料についての専門知識に加え、博物館の運営、資料の保存、展示、教育普及などについて幅広く理解することが求められます。広島大学のプログラムでは、美術、歴史・考古、自然の各領域に関わる博物館で働くための基礎を学びます。

総合大学ならではの指導体制

広島大学総合博物館が重要な役割を担い、総合科学部、文学部、教育学部、理学部、生物生産学部などの教員と連携してプログラムを担当しています。美術教育学プログラムで美術理論・美術史を担当する教員も、学芸員資格取得特定プログラムの運営に携わっています。

美術教育の学びとつながる資格

美術作品について学ぶだけでなく、作品をどのように保存し、展示し、鑑賞者に伝えるかを考えることは、美術教育の学びとも深く関係しています。美術館における教育普及活動やワークショップについて学ぶことは、学校教育とは異なる場で美術と人を結ぶ方法を考える機会にもなります。

履修科目の構成

博物館の役割・運営・教育

博物館概論、博物館経営論、博物館教育論、生涯学習概論などを通して、博物館の役割、運営、社会教育施設としての機能を学びます。

資料の収集・保存・展示・情報発信

博物館資料論、博物館資料保存論、博物館展示論、博物館情報・メディア論などを通して、資料を扱い、守り、展示し、情報を伝えるための知識を学びます。

二段階の博物館実習

博物館実習は、広島大学総合博物館などを学びの場とする博物館実習1(学内実習)と、学外の博物館等で行う博物館実習2(館園実習)の二段階で構成されています。

館園実習の実習先は広島県立美術館に限られません。美術館、歴史・民俗系博物館、自然史博物館、水族館などから、学生が希望する分野に応じて、基本的には自分で実習先を探します。実習科目には履修条件と受入上限があり、実習に必要な交通費・滞在費や、実習先によって必要となる経費は受講者の負担となります。

4年間の履修の流れ

1年次

博物館概論などの基礎科目を履修し、原則として第4ターム(1月頃)にプログラムの登録申請を行います。登録前から、1年次に配置された科目を履修しておくことが推奨されています。

2年次

博物館経営、教育、資料、保存、展示、情報・メディアなどに関する科目を履修し、博物館実習に必要な基礎を身につけます。

3年次

所定の履修条件を満たしたうえで、広島大学総合博物館などで行われる博物館実習1(学内実習)を履修します。2026年度入学者向け説明書では、受講者の上限は60名とされ、上限を超えた場合には選考が行われます。

4年次

原則として博物館関連科目と博物館実習1を修得したうえで、学外の博物館等で博物館実習2(館園実習)を履修します。実習先は学生ごとに異なり、実際の博物館等での経験を通して、資料の取扱い、展示、教育普及、調査研究、施設運営などについて実践的に学びます。

美術教育学プログラムの先輩の声

教育学部第四類造形芸術系コース(現在の美術教育学プログラムの前身)出身の堀部美有さんは、美術教員以外の進路の可能性を広げたいと考え、学芸員資格取得特定プログラムに登録しました。

講義では、博物館の機能や目的、運営、作品の保存、鑑賞者への配慮などを学び、美術館で作品だけでなく、素材や展示空間にも目を向けるようになったと振り返っています。

美術教育や美術史の学びに博物館の授業が結びついたことに加え、文学部、理学部、生物生産学部など、異なる専門を学ぶ学生との交流によって視野が広がったことも、プログラムの大きな魅力として紹介されています。

先輩からのメッセージ全文(広島大学「Myもみじ」)

館園実習の資料

館園実習の資料|広島県立美術館

北九州市いのちのたび博物館での学外実習のようす

学外実習|北九州市いのちのたび博物館

また、2024年度の就職指導講話で東広島市立美術館で勤務する野本絵理奈さんにもお話しを伺っているほか、2026年度の学外研修で卒業生の勤務する福岡県立美術館を訪問するなど、学芸員資格プログラムを履修して実際に学芸員として働いている先輩の声を聞く機会も提供しています。

先輩たちの主な勤務先は以下のとおりです。

よくある質問

Q. 美術教育学プログラムの学生は学芸員資格を取得できますか?

A. 学部在学中に学芸員資格取得特定プログラムに登録し、所定の科目・単位を修得して卒業することで、資格取得を目指すことができます。登録・履修方法は入学年度の説明書を確認してください。

Q. プログラムを修了すれば学芸員として働けますか?

A. プログラムの修了によって学芸員となるための資格を得られますが、就職や採用を保証するものではありません。学芸員として働くためには、博物館等の採用選考を経て任用される必要があります。専門職・研究職であることから、大学院で研究実績を積んだ後に就職する人も少なくありません。

Q. 何単位を修得する必要がありますか?

A. 2026年度入学者向け説明書では、プログラムで開講されている全科目、合計20単位を修得することが必要です。入学年度によって異なる場合があるため、入学年度の説明書を確認してください。

Q. いつ登録しますか?

A. 原則として1年次第4ターム(1月頃)に登録申請を行います。登録申請方法は「Myもみじ」で案内されます。2年次から履修を始めることも可能とされていますが、1年次の対象科目をあらかじめ履修することが推奨されています。

Q. 博物館実習はどこで行いますか?

A. 広島大学総合博物館などで行う博物館実習1(学内実習)と、学外の博物館等で行う博物館実習2(館園実習)があります。館園実習の実習先は特定の施設に限定されず、基本的に学生自身で探す必要があります。履修条件や手続きはガイダンスと「Myもみじ」で確認してください。

Q. 実習には費用がかかりますか?

A. 実習に伴う交通費、滞在費などは受講者の実費負担です。実習先の博物館によっては、別途実習経費が必要になる場合もあります。

Q. 教員免許と学芸員資格の両方を目指せますか?

A. 両方の資格を取得して卒業している人はこれまでにも多くいます。ただし、必要な科目数や実習も増えるので、4年間で両方の資格所得に必要な科目の単位を修得するためには、計画的に学習を進めることが重要です。入学後、学生便覧と各プログラムの説明書を確認し、早い段階で履修計画を立ててください。

Q. 大学院でも学芸員資格を取得できますか?

A: 学芸員資格取得特定プログラムへの登録は学部生のみが対象となっていますが、大学院生も履修表に基づき単位を習得すれば、資格を取得することは可能です。

参考リンク