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広島大学教育学部と美術系学部の比較

大学で美術を専門的に学ぶ主な選択肢のうち、ここでは、教育学部で美術を学ぶ場合と、美術系大学・美術系学部で学ぶ場合を比較します。

※以下は一般的な傾向を整理したものです。カリキュラム、教員免許の取得条件、学生数、費用、卒業要件は大学・学部・学科・コースによって異なります。進学先を検討する際は、各大学の最新の公式情報を確認してください。

学びの比較

比較項目広島大学教育学部美術教育学プログラム美術大学・美術系学部の一般的傾向
学び方複数領域を横断的に学ぶ 専門分野を深く学ぶ
専門決定学びながら絞り込んで選択受験時・入学時に決める場合が多い
教員免許免許取得を中心に据えたカリキュラム免許取得希望者が教職課程を別途履修するカリキュラム
教育実習附属学校で段階的に実施大学によって異なる
学生数1学年12名大学によって異なる
進路公務員や民間企業に国立大学の強み大学によって異なる
学びの多様性幅広い教養科目と全12学部の専門科目大学によって異なる
留学プログラム短期海外研修から交換留学まで多彩なプログラム大学によって異なる
向いている人美術と教育を横断したい人特定分野を深く追求したい人
教育学部美術教育プログラムのビジュアルイメージ

教育学部美術教育学プログラム

多様な分野をひろく学ぶ

教育学部美術教育学プログラムのカリキュラムは、「美術の免許を取得するには」のページでも説明がある通り、基本的には美術科の教員免許取得を中心に設計されています。広島大学でも多くの人は免許を取得して卒業します。

教員免許を取得するために定められている領域を一通り学習することが求められますので、美術の場合、絵画、彫刻、デザイン、工芸、美術理論・美術史という5つの領域にわたる美術科の専門的内容をすべて学ばなければなりません。美術科の指導法についても学ぶ必要があります。

自分の学びたい分野だけに絞って学びたい、ということは難しいカリキュラムです。複数の領域を横断的に学ぶため、入学直後から一つの専門分野だけに集中したい人は、希望する学び方とカリキュラムが合っているかを確認する必要があります。

逆に、どのような制作に進みたいか明確に決めかねている、という人や、特定の分野に限らずいろいろな分野の制作に興味があって学んでみたい、という人には向いています。

美術の先生を目指すための支援が充実

美術の先生を目指している人には、広島大学教育学部の提供する充実した教職科目や美術科の指導法の科目群と教育実習環境によって、長い教員人生を支える基盤を提供しています。(免許を取得しなくても卒業は可能です。)

教員採用試験に向けたサポートも充実しています。免許を取る友人先輩後輩も多いので、同じ目標に向かって学ぶ環境と言えます。

先生になってからも、広島大学の教育学部の多くの先輩達が、同僚としてみなさんを待ってくれています。これは、「教育の広大」と呼ばれてきた、高等師範学校にルーツをもつ、広島大学教育学部の歴史と伝統に支えられた大きなメリットです。

少人数教育

広島大学の美術教育学プログラムは、1学年12名、専任教員は6名です(2026年度現在)。国立大学の教育学部の中では比較的規模が大きい方ですが、少人数の環境で、各分野の教員から指導を受けられることが本プログラムの特徴です。

美術科の教科の指導法や、教職に関する科目も含め、ほとんどの科目を広島大学に常勤として勤務する教員が担当しています。

研究も担う広島大学教育学部

広島大学の教育学部は、教員の養成だけでなく、研究者養成の役割も担っています。美術教育学プログラムも教員免許取得は必須ではありませんので、免許を取得しなくても卒業する選択肢があります。教員以外にも研究職を含め、多様な進路の選択肢があります。特に国家公務員や民間企業の中には、美術系の進路としてはあまり馴染みのない、国立の総合研究大学ならではの特徴が見られます。

国立大学の教育学部には、免許取得が卒業要件となっている教員養成課程も多くあります。

広島大学の大学院では博士の学位まで取得可能なプログラムが用意されています。教育分野も研究大学としての広島大学の一翼を担っており、研究活動も活発です。

総合研究大学で学ぶ価値

美術教育学プログラムは少人数ですが、2026年度現在12学部を擁する総合研究大学として、多様な分野の学生と、授業や課外活動等を通して出会い、交流する機会があります。

教養教育では、人文社会科学から自然科学まで、200科目を超える選択肢があります。第2外国語の選択肢も多様です。これらはシラバスからも確認できます。

留学プログラムも充実しています。世界各地で学ぶプログラムが提供されており、美術教育プログラムからも、短期海外研修や交換留学に参加する学生がいます。

美術系学部のビジュアルイメージ

美術系学部学科

特定の分野を深く学ぶ

美術系の学部学科では、多くの場合、絵画や彫刻、デザイン、工芸など、専門的な分野ごとに学科やコースが用意されています。

先生も各分野ごとに複数、学科であれば数人以上在籍しているので、自分の学びたい分野を深く掘り下げて学ぶことができる環境にあります。

教育学部では難しい、油絵や日本画を深く学びたい、彫刻の素材を絞って表現を探求したい、グラフィックやプロダクト、ウェブや映像の表現を追求したい、漆の伝統技法を学びたい、といった明確な目的がある場合にも、専門とする先生がいる大学があるので、探してみると良いでしょう。

高校が美術系の専門高校であったり、普通科でも美術系のコースであったりする人が、高校で関心のある分野の学びをさらに深めたい、という場合には美術系の大学のほうが学びを深められるでしょう。

逆に少しずついろいろな分野を学びたい、という場合には、あまり向いていないかもしれません。

教職課程で免許取得をめざす

美術系学部では、美術の免許を取得する場合、通常の卒業要件に加えて、教職課程を履修する必要があることが多くあります。

免許状取得のために必要となる追加の単位数や履修条件は大学によって異なるため、各大学のカリキュラムを確認する必要があります。

学校によっては、教職課程の履修のために、別途費用が発生することもあります。採用試験対策など、どのような支援があるのかという点も含め、免許を取得しようとする人は、事前に学校に問合せておくと良いでしょう。

多くの仲間

同じ専門分野を学ぶ学生が相対的に多い大学・学科もあり、多様な作品や考え方に触れやすい環境があります。

先生一人あたりの学生数は多くなる傾向はありますが、先生の人数も多いので、それだけ専門とする分野も多様です。自分の求める表現を得意とする先生に出会う機会も多いでしょう。

学生数や専任教員数は大学・学科によって大きく異なります。専門分野の選択肢が多い一方、1人の教員が担当する学生数についても確認するとよいでしょう。